貧乏人でも金持ちでもない平民的なブログ

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迂回路的な面白い輸入の仕方ではないだろうか

ボイスロイド(VOICEROID)という読み上げソフトがあります。これは声優さんなどの人の声をもとにした合成音声により入力された文字の通りに喋ってくれるというソフトで、最早動画投稿サイトなどではすっかり文化として定着していると言っていいと思われます。

 

そんなボイロですが、この度アニメに出演してしまいました。それも声の提供者である所謂中の人が声をあてたのではなく、アニメ『はがねオーケストラ』に出演したボイスロイドの『結月ゆかり』『弦巻マキ』の二人は本当に「ボイスロイドの読み上げ声で喋っている」のです。

日本アニメ史上に残る非常に衝撃的な事件と言っても過言では・・・まあ過言かも知れませんが、それでも十分なインパクトのある前代未聞の事であるのは確かです。まあ、ずっと以前から科学技術分野やSF作品などで人間でないものが創作の分野で使われるようになるのは予言されていましたし、その予言の成就者の大先輩としてボーカロイド初音ミクというのも存在します。

しかし私が子供の頃、そう言った予言が夢でしかなかった頃には『技術が先に来て、キャラクターは後から来る』という順番での普及になるとばかり思っていました。しかし実際に発生している普及の順番としては技術を使った『キャラクター』が人気になる→CMやアニメなどのメジャーシーンで採用されるようになると言う、私が不足気味の想像力で思っていたのとは逆の動きでした。やはり面白みのない技術の塊をポイっと投げつけられるよりも魅力的な文化やキャラクターのパッケージに包んだほうが技術と言うのは広まるのかもしれません。